つるみのゆーみん

2022年7月、横浜市鶴見区に越してきました。鶴見での暮らしを記録していこうと思います。

さみしい夜にはペンを持て

ゆーみん図書館へようこそ

タイトル:「さみしい夜にはペンを持て
著者:古賀史健 絵:ならの

f:id:dorayakii:20230806174607j:image

 

今まで日記を書いたことがありますか?
私は何度もあります。小学校の頃は、毎日日記を書いて担任の先生に提出してコメントをいただくのが毎日の宿題でした。みんながちゃんと毎日提出しているのに、私はどうしても書くのが面倒な日がありサボった思い出があります。

そのあとは、宿題ではなくなったものの、時々日記を書いてみたい衝動にかられ、始めては止めてを繰り返しました。どうして続けられないんだろう、私って何も続かないダメなやつ・・そんな私の気持ちを、主人公タコジローが見事に代弁してくれていて驚きました。
そう、日記を書いてみると途端に内容が薄っぺらいものになるか、心の闇を吐き出すような読んでいて暗くなる悩みの巣窟みたいになるんです。すると、自分がとても嫌なやつに思えてきて、こんな内容なら書かない方がましだ!私は過去は振り返らないからもう書かないぞ!という風になり挫折してしまうんです。

タコジローがヤドカリのおじさんから教えてもらう日記の書き方は、もっと早く教えて欲しかったと思える内容ばかりです。もっと若いうちにこの本で出会えていたら、もしかしたら人生変わっていたのではないかとすら思えます。
私はもうアラフォーですが、それでも、今この本に出会えたおかげで、日記を書くことの楽しさ・意味を知ることができ、そして日記を書くことで自分をもっとよく知り・好きになることができるかもしれないと思います。

 

今、人生がつまらない人、悩みがある人、自分のことがよくわからない人、日記を書きたいなと思っている人。騙されたと思って、読んでみてください。きっと読み終わる頃には、文房具屋さんやコンビニで、ノートとペンを書いたくなるはずです。
海の中が舞台になっているので、夏らしくてこの時期に小説として読んでみるだけでも面白いかもしれません。